aloewine’s diary

It's never been too late for updating your value. Drink wine, enjoy eating and speak up to wake the others up! ありんこのジタバタ、ごまめの歯ぎしり。でも黙っているより私らしい!

「女性は甘い物が好きでジビエが苦手」その意識はぶち壊す必要がある

f:id:aloewine:20190402224309j:plain

そこに実体はあるのか良く考えてほしい

女性は甘いものが好きで“ジビエ系”が苦手?本当に?

甘いものや可愛い盛り付けを見て「女性が好きそう」というコメントが出たり、「女性だから癖のある肉は苦手かな」とかロゼワイン見て「女性が喜びそうですね」とか。レストラン業界にいて良く触れる概念です。

でも私はそういうコメントを聞くたびに、性別で括って安易に分断されてると感じます。甘いものが好きで牛豚鶏以外の肉は苦手で軽めのワインやロゼが好きな女性、確かにいるでしょう。でもそういう男性もいるし、そうじゃない女性もいますよね。

ジビエ尽くしコースの企画参加者に女性が多かったというポストに「意外にも」とつく。そのお店のメインの客層は明らかに女性が多いから知っているはずなんです、性別で肉の好き嫌いは左右されないって。それでもそう思ってしまう。

かくいう私も、女の子はピンクや赤、人形遊びとままごとが好きで、スカートを履いて化粧をしてヒールを履いて、上品な言葉遣いをし、炊事洗濯家事能力を磨いて良妻賢母になれという圧力の強い社会で育ってきたのでそういう男女の枠に囚われてしまっている人も理解できる。

でもそろそろその枠から出てきてほしい

だって知っているでしょう?

あなたの周りに「甘いものと可愛いものが好きでジビエ系が苦手で軽いワインやロゼが好き」な女性はどれだけいますか。あなたのお店に来るお客さん、ジビエ系が苦手な方の男女比そんなに顕著ですか?

女性客が「強いワインは好きじゃない」と言ったら「女性だから」。でも男性客が「強いワインは好きじゃない」と言っても「男性だから」ってならないことに違和感を覚えてほしい。

私たちは別の生き物じゃない

女性だから甘いものが好きなんじゃない、女性だからロゼが好きなわけじゃない、ジビエ系の肉が苦手なのは性別が女だからじゃない。全部、男性がそうであるように、個人の好み。

でしょ?

「男性は癖のあるワイン苦手な人が多いですからね」って言ったり言われたりする違和感を同じように女性にいう時も持ってほしい。男も女も同じ人間、同じように色々な意思と嗜好を持つ個人なんだから。

枠を捨てて手を取り合おう

ドイツ企業のCMが炎上していることを知っていますか?白人中年男性の汗と土まみれの下着を真空パックして自動販売機で売り、購入したアジア系女性(日本の設定だそうです)が臭いを嗅いで興奮するという、非常に侮蔑的で醜悪な内容です。

↓非常に不愉快なCMと、抗議署名はこちらから

www.change.org

これを見て、自分のこととして怒れる人になってほしい。怒っている女性と一緒に立ち上がれる意識を持ってほしい。侮辱されてるのは違う性別の他人じゃない。あなたの大切な家族であり、友人であり、恋人であり、あなた自身。

あなたの単語のチョイスから社会の溝は埋まっていく

実体のない枠で囲ってあたかも自分とは別の生き物のように語ることは、社会を分断させてしまう。男性脳、女性脳という概念も明確に否定されている上、今や性別は2つじゃない。

体力や腕力、骨格などの明白な違いは別として、嗜好や感情、行動を2つの性別で分類するのをやめていこう。小さなフレーズのチョイスからでも人の意識は変わっていく。あなたが変わることで社会も少しずつ変わっていく。

自分の中の無意識な枠からぶち壊そう

問題の直接的な当事者でなくても、差別されている人と一緒に怒れる人になりたい。無神経なマジョリティになってはいけない。私もそう思いながら日々自分をアップデートしているところ。

みんなが生きやすい世界へ、あなたも一歩踏み出しませんか。